<ワールド・ベースボール・クラシック:決勝>打撃戦を制し、初代チャンピオンに輝く 日本10-6キューバ
日本は1回表から内野安打2本とフォアボールで1アウト満塁のチャンスを作ると、5番の多村仁がデッドボールを受けて押し出しで先制!さらに7番の小笠原道大がフォアボールを選んで連続押し出し!続く8番の今江敏晃が2点タイムリーヒットを放ち、4点を取りました!が、その裏に日本の先発・松坂大輔がソロホームランを打たれてしまいました。松坂はその後も制球が定まらなかったものの、キューバ打線の拙攻と味方の好守に助けられて4回1失点で切り抜けました。
5回表には先頭バッターの3番イチローが2塁打を放ち、続く4番松中信彦、5番多村のヒットでイチローが生還し5-1!6番の里崎智也が送って1アウト2・3塁とすると、7番小笠原の犠牲フライで松中がホームイン!6-1とリードを5点に広げました!5回裏からは2番手としてサブマリン・渡辺俊介がマウンドに上がり、5回裏は無難に抑えましたが、6回裏にショート・川粼宗則のエラーの後3連続ヒットを浴びて2失点。7回裏はエラー2つでランナーをためるも得点を許しませんでしたが、8回裏の先頭バッターにヒットを打たれたところで千葉ロッテでのチームメイトでもある藤田宗一にマウンドを譲りました。その藤田が1アウトを取った後に2ランホームランを浴び6-5、リードは僅か1点。ここで早くもストッパー・大塚晶則がパドレス時代の入場テーマにのって登場。後続を抑えて同点を免れました。
9回表、途中から代打で出場している9番金城龍彦がエラーで出塁しますが、1番川粼が送れず1アウト1塁。このまま1点リードで9回裏の大塚に期待するのみか、と思いましたが、2番西岡剛がバントヒットを成功し、続く3番イチローのタイムリーヒットで川粼が生還!7-5とし、4番松中が敬遠で歩かされて満塁になると、
5番多村の代打福留孝介が準決勝での2ランホームランに続き期待に応える2点タイムリーヒット!これで9-5、リードは4点となり大塚を楽にしました!6番里崎がフォアボールを選び再び満塁とすると、7番小笠原の今日2本目の犠牲フライ*1で松中がホームイン!1次リーグ(アジアラウンド)の台湾戦以来の2桁得点となる10点目を奪い、大勢を決しました!9回裏、大塚はヒットを2本打たれて1点を失いましたが、最後の打者ユリエスキ・グリエルを空振り三振に切って取りゲームセット!日本が第1回ワールド・ベースボール・クラシックのチャンピオンとなりました!
大会の開催方法など、いろいろな問題はあります*2が、一定のルールに基づいて行われたこの大会で日本は優勝したのですから、その栄誉は称えられるべきでしょう。