<トリノオリンピック>ノルディックスキー・ジャンプ かつてのチャンピオンは・・・

今日の未明(現地時間では18日夜)に行われたノルディックスキー・ジャンプのラージヒルで、優勝したのはトーマス・モルゲンシュテルン*1、2位はアンドレアス・コフラーとオーストリアのワンツー・フィニッシュとなりました。また、朝星…もといモルゲンシュテルンは19歳、コフラーは21歳とまだ若く、何事もなければ次のバンクーバーオリンピックにも有力選手として出てきそうです。

そんなラージヒルですが、かつてオリンピックやワールドカップで活躍しながら、最近成績の振るわない選手が注目選手に挙げられることなく、「過去の人」のような扱いでひっそりと出ていました。
まず、前回のソルトレークシティオリンピックではノーマルヒルラージヒルで2冠を達成したスイスのシモン・アマン。当時はハリー・ポッター(の役を映画でしていたダニエル・ラドクリフ)に似ているとも言われもてはやされていました。最近は彼の名前を全く見なかったので「ソルトレークだけの一発屋だったのか」と思いましたが、NHKの中継の解説者によると怪我で戦列を離れていたようです。今回はまだその怪我が完治していないようで、ノーマルヒルは2回目に進めず38位タイ、ラージヒルは15位(ともにスイス勢4人の中では3番目)という結果に終わりました。まだ年齢的には十分やれると思われるので、ぜひバンクーバーにも出てきて復活してほしいです。
次に、ソルトレークではノーマルヒルで3位、ラージヒルで2位だったポーランドアダム・マリシュ。2000-2001シーズンからワールドカップ3年連続総合優勝という偉業を成し遂げましたが、ノーマルヒルでは7位入賞、ラージヒルでは14位。
長野オリンピックノーマルヒルと団体(ラージヒル)で銅メダルを獲得しているオーストリアアンドレアス・ヴィドヘルツルノーマルヒル17位、ラージヒル21位。
1996-1997および1997-1998シーズンのワールドカップ総合チャンピオンだったスロヴェニアプリモジュ・ペテルカノーマルヒルが30位、ラージヒルは2回目に進めず34位でした。
団体で長野2位、ソルトレーク優勝の成績を残しており、個人では1998-1999シーズンおよび1999-2000シーズンのワールドカップ総合チャンピオンとなっているドイツのマルティン・シュミットラージヒル19位。ノーマルヒルは4人の枠に入れませんでした。

今回メダルを獲得したモルゲンシュテルン(ノーマルヒル9位)、コフラー(ノーマルヒル11位)、ノルウェーのビストル(ノーマルヒル優勝・アージヒル3位)、フィンランドのハウタマキ(ノーマルヒル2位・ラージヒル5位)、ノルウェーのヨケルソイ(ノーマルヒル3位・ラージヒル4位)は、次のバンクーバーでも有力選手として注目されるのでしょうか、それとも「過去の人」として扱われてしまうのでしょうか。

*1:モルゲンシュテルンを日本語に無理やり訳せば「朝星」